社会のための持続可能なイノベーションを推進
Google は世界中のデータセンターでクリーン エネルギーの活用を拡大し、責任ある水利用を推進しています。
データセンター内外で水にまつわる持続可能なソリューションを推進
ウォーター スチュワードシップへの包括的なアプローチ
水冷はエネルギー効率の高い排熱手段であり、多くの場合、冷却装置やエアコンなどよりもサステナブルな選択肢です。各データセンター キャンパスでは、気候変動に配慮した冷却方式を選択することで、現在および将来にわたる気候への総合的な影響を最小限に抑える取り組みを行っています。これには、利用可能なカーボンフリー エネルギーと責任ある形で調達された水資源(淡水以外の選択肢も含む)とのバランスをとることが含まれます。
データセンター施設以外でも、消費される淡水を補充し、エコシステムを守る地域密着型プロジェクトを支援することで、流域と地域社会にメリットをもたらすことを目指しています。
夕日に照らされたサンギスラン(ベルギー)にある Google データセンターの貯水槽と冷却塔
すべての人々にとって明るい未来を切り拓くためのシステムを構築
サンギスラン(ベルギー)にある Google データセンターの太陽光発電施設
すべての人にメリットがあるエネルギー ソリューションを目指して
Google は、拠点を置く地域社会のエネルギーが適切な価格で提供され、信頼性が高く、クリーンであることを優先事項としています。この取り組みは、Google の実績によって証明されています。2010 年以降、Google はクリーン エネルギーの購入契約を世界中で 170 件以上締結しており、その量は 22 ギガワットを超えています。また、クリーン エネルギーのプロジェクトとパートナーシップに 37 億ドル以上を投資してきました。こうした取り組みにより、Google が世界で消費するエネルギーは、2017 年から一貫してすべて再生可能エネルギーで賄われています。
Google の最終的な目標は、24 時間 365 日、事業運営に必要なエネルギーを完全にカーボンフリー エネルギーで賄うことです。実績のあるテクノロジーを活用し、最先端の研究に投資することで、電力を必要とするあらゆる場所で新しい未来を切り拓いています。
排出量実質ゼロに向けた重点的な取り組み
事業活動とバリュー チェーン全体で排出量を削減
データセンターは、Google の炭素排出量ネットゼロの取り組みにおいて重要な役割を果たしています。Google は、データセンターの建設に必要な材料の削減、グリーン コンクリートや再生可能ディーゼルなどのサステナブルな材料の活用を通じて、建設時の温室効果ガス排出量の削減に積極的に取り組んでいます。
Google は、自らの事業運営およびバリュー チェーン全体でネットゼロを追求することで、先頭に立って活動を推進しています。
チリのキリクラにある Google データセンターに電力を供給する Acciona Solar の太陽光発電
よくある質問
2021 年、Google は 2030 年までに全事業およびバリュー チェーンで排出量実質ゼロを達成するという目標を掲げました。この野心的な目標を達成するために、2019 年を基準年として、2030 年までにスコープ 1、スコープ 2(市場ベース)、スコープ 3 の合計絶対排出量を 50% 削減することを目指しています。また、残りの排出量を相殺するために、さまざまな炭素除去ソリューションに投資する計画です。
この壮大な目標の一環として 2030 年までに、Google が事業を展開している地域のすべての電力網で 24/7 カーボンフリー電力を利用するという、もう一つの野心的な目標も掲げています。
Google は気候変動に関するこれらの壮大な目標に引き続き取り組んでいますが、目標を達成することは、地域レベルからグローバル レベルまで、あらゆるレベルでより複雑で困難になっていることが明らかになっています。外部要因は、そのほとんどが直接制御できないものであり、費用、実現可能性、進捗のタイムラインに影響を与える可能性があります。これらの要因には柔軟に対処する必要があります。気候変動に関する壮大な目標に向けて勢いを維持するため、Google は引き続き幅広いソリューションを評価し、費用、品質、排出量削減のスピードのバランスを取っていきます。
Google は、世界最大のクリーン エネルギー購入企業であり、クリーン エネルギー技術を推進するリーダーでもあります。2017 年には、世界規模で年間電力使用量の 100% 相当の再生可能エネルギーを購入した初の大手企業となり、以来毎年これを達成しています。そして 2024 年には、過去最高の約 8 ギガワット(GW)のクリーン エネルギー発電容量を購入する契約を締結しました。
気候変動対策の最初の 20 年間の進歩を基に、2020 年にはこれまでで最も野心的取り組みとなる「30 年の気候変動対策」を開始しました。Google は、2030 年までに全事業およびバリュー チェーンで排出量実質ゼロを達成するという大きな目標を掲げています。その実現を支えるため、事業を展開している地域のすべての電力網で 24/7 カーボンフリー電力(CFE)の利用を目指しています。
また、責任ある水の使用の実践と廃棄物を最小限に抑える取り組みを行うなど、世界で最もエネルギー効率に優れたコンピューティング インフラストラクチャの構築を目指しています。Google のデータセンターは世界でも最も効率的なデータセンターの一つであり、Google は電力、水、資材の使用を最適化する取り組みを継続しています。2024 年、世界中の Google データセンターの平均年間電力使用効率(PUE)は 1.09、業界の平均値は 1.56 でした。つまり、Google データセンターでは、IT 機器の間接的なエネルギーの使用量が業界平均の 84% ほどに抑えられているのです。
詳しくは、最新の環境報告書をご覧ください。
Google は、市場に応じてさまざまな方法で新しいクリーン エネルギー プロジェクトから直接電力を購入しています。その方法には、長期電力購入契約(PPA)による直接契約、電力会社や開発会社との連携によるカーボンフリー エネルギー(CFE)の購入と供給、エネルギー プロバイダとのエネルギー供給契約の締結に加え、電力網における追加プロジェクトを可能にするための再生可能エネルギーへの的を絞った投資などが挙げられます。詳しくは、2025 年の環境報告書をご覧ください。
Google は、拠点となる地域社会において積極的な一員であるよう尽力しています。Google にとって、地域社会のリーダー、地元の公共事業、地域の組織との緊密な連携は、有意義なコミュニティ支援およびグローバルな支援の機会を特定するための優先事項です。
AI を拡大し、それを気候変動対策の促進に活用することは、AI の使用に伴う環境への影響に対処するのと同じくらい重要です。環境フットプリントを最小限に抑えるため、Google は AI の時代に対応した、世界をリードする効率的なインフラストラクチャを構築し、実証済みの手法を使用してワークロードの温室効果ガス排出量を削減しています。
Google のデータセンターでは、サーバーの冷却、室内温度の調整、プロダクトの継続的な稼働などで、水が重要な役割を果たしています。実際、水冷は空冷に比べて、エネルギー消費と関連する二酸化炭素排出量を削減できることがわかっています。電力網の脱炭素化にはまだ時間がかかりますが、Google は特定の地域でエネルギー効率を向上させるために水冷の使用を継続していきます。このトレードオフにより、データセンターのウォーター フットプリントが増加することを認識したうえで、私たちは当初から新しい拠点での責任ある水の使用と水の還元を優先しています。
水に関する専門家チームとの協議のもと、Google はコンテキスト ベースの査読済みの水リスク フレームワークを開発しました。このフレームワークは、新しい拠点における地域の流域のリスクを評価し、特定の淡水の水源を気化冷却に使用するかどうかの意思決定を支援します。
Google は、ウォーター スチュワードシップ プロジェクトへの投資を通じて、事業を展開する流域や地域社会の水質と生態系の健全性を「回復」または改善することを目指しています。